クールな美形王子の誘惑




むぅ、とさくらちゃんを睨んでいたら




「希子さんありがとうございました」




もう一人、車の後部座席から男の子がおりてきた。



…えっ、なんかカッコいい男の子が出てきた!?




「あ、八雲クン」



「忘れないでください」




その茶髪のイケメンな男の子は、スーパーの袋を持っているし、


梓くんに敬語を使ってる感じからして…この人が後輩さん?




「ここでおりなくても。
駐車場入ってからおりればいいじゃん」



「隣だから変わらないし。
あと、それ重そうだから持ってくよ」




梓くんに『八雲くん』と呼ばれたその男の子は、


私とさくらちゃんがコンビニで買った荷物を持つよって言ってくれた。



す……スマート…!!