クールな美形王子の誘惑




普通のアパートならいいけど…不安すぎる。




「アパートに住んでるんだ?
もし家族も一緒だったら、わたしたち行ったら狭くない?」



「はっ…!たしかに…!」




でも、家族も一緒だったらカレー食べきれるのでは?


梓くんって、もしかして一人暮らし?



そんなことも、私から訊くことがないからわからない。



お互いのことをもっと知ろうって言ったから、


遠慮してたけど、もっと積極的に訊いてもいいのかな…?




「まぁとりあえず、
夕飯はいらないってお母さんに言ってくる。
あずも家族に連絡しときなね」



「うん」




さくらちゃんが部屋を出て一階におりていった間に、私もお母さんにメッセージを送っておいた。