「梓くん」 「ん?」 「おかえり」 さっき、ただいまって言われた返事。 「じゃあ食べよ!」 2人で『いただきます』と言って、お腹が空いてた私は一口、大きくかじった。 「あっふ…!」 一気にいきすぎた。口の中熱い! 熱を逃がそうとするけど、絶対口の中は見せないように、手で口もとを隠した。 「……ふっ、ははっ! やっぱりあずが隣にいると楽しいし、 愛しすぎる」 「……!」 「電話してる時でも幸せだったけど、 やっぱり比べものになんないね」