「お祭りはあたしと京ちゃん、
さくらとあずと、予定が合えば八雲くんで行くんだよね?」



「え、一緒に行くの?」




さくらちゃんが休憩モードでシャーペンをくるくる回しながら彩奈ちゃんにそう言った。




「え?一緒じゃないの!?」



「いや…八雲が、
行くなら2人がいいって。
まぁ…モデル業のせいで知らない人にも顔バレてるし、
おかげで人混みにはあんまり近付きたくないみたいだし。
八雲と知り合いじゃない京佑くんがいるなら、たぶん一緒じゃない方がいい」



「あちゃー、そっか。
じゃあ、あずは一緒に行くよね!?」



「えっ、うん。
あ、でも、
一応、梓くんがお祭りの日までに帰ってくるかどうかだけ、確認してみるね」




もし一緒に行けるなら行きたいし。


でもいきなり人数増えたら彩奈ちゃんも困るだろうから、一応聞いておかなくちゃ。