友達もやめる、なんて言ったから、梓くんからの接触はない。
ちょっと前からあんまり話してなかったからさくらちゃんたちは不思議に思ってないみたいだけど。
……このまま梓くんが、自分の中から消えていくのかな。
自分から告げたはずなのに、悲しいような寂しいような…そんな気持ち。
なんて、すごく自分勝手だなぁ…。
「ま、夏休みの前にテストなんとかしないと。
赤点だったら補習あるし、遊んでられないじゃん」
「それなぁ〜。
ってことで、一応先生予約したんだ〜！」
「先生？」
「そ！
Ｃ組の男の子なんだけどね〜」
Ｃ組の男の子…？
嫌な予感がするんだけど…。
