肩をゆすると、梓くんがわずかに目を開けた。




「梓く……わっ!!」




急に手を掴まれ、そして引っ張られ…ガクンとバランスを崩してしまって。



梓くんの上に乗っかりそうになったけど、咄嗟にもう片方の手を床につけて、なんとかのし掛かるのは免れた。


が。




「〜〜っ!!!」




一瞬だけ、



梓くんの頬に、唇がぶつかってしまった。