私は、

手錠をはめられた。




無理やり外されたギプスはそこに転がってる。




口にはガムテープ。



手錠は備え付けの大きなキャビネットの柱に鎖で固定されている。





わき腹をバットで殴られた私はなすすべもなく『内田』と呼ばれる体格のいい男子生徒に覆いかぶさられていた。




「はぁ…手こずらせやがって…次動いたら殺す。おい、太田」


ピコン、と録画を開始する音が聞こえた。


「はーい、バッチリ撮れてますよ〜。」


そう言うのは荒い鼻息を繰り返しながらスマホをこちらに向ける小太りの男子生徒。



内田の手がゆっくり制服をめくりあげて、私の下着があらわになる。

「…っ」

眼鏡をかけた男子生徒が私の足を押さえながら口笛を吹いた。


「しっかり押さえろよ、根岸。…ははッ。柊さんとヤれるなんて最高。ねぇ、日下部清政とヤりまくってんでしょ?たまには違う味もおいしいかもよ?」




…嫌だ


気持ち悪い


なんで?


なんでこうなった?


こんなナヨナヨした相手、やろうと思えばすぐ倒せるはずなのに






怖い



恐怖で身体が震えて思うように動かない




助けて




助けて…!





涙が目じりにたまっていくのを感じながら


ある人の顔が浮かんだ







その時だった。