「あーららら!そうだよね怖かったよね。もう大丈夫だよ!警察呼んだから!さっき部活終わって柊さんが一人で帰ってくの見えたから一緒に帰ろうと思って追いかけたらいないからさー、どこ行ったのかなー?と思ったら真っ暗な公園で争ってる気配してビックリよ。相手3人いたから俺一人じゃ助けらんないと思って急いであいつら呼んで警察も呼んで、ちょっと遅くなっちゃったのよごめんねー!あ!グミ食べる!?限定の夕張メロン味!」


「…」


相変わらずのマシンガントーク。


「…今は夕張メロン味って気分じゃないよねーあはは」


すごすごグミをさげるキヨマサ君。



「…フフ。」



「…!」



私はキヨマサ君の優しさに心をほだされて、笑いが込み上げた。



「キヨマサ君。ありがとう。」



キヨマサ君が目を見開いた。


「……ッカ!」



…か?



「ウワァー!!」


キヨマサ君が突然エビぞりになって顔を両手で覆った。



「えっ、どうしたの?」


顔が痛くなった?もしくはなんか忘れ物思い出した?