『はい、どーぞ。』


時山君のポン介が持ってるポシェットをゴソゴソして、大きな車を取り出してドッシーン!と置いた。


言ってた車。持ってきてくれたんだ!


私は『ありがとう』と言って受け取り、喜びの舞をひらひらっと踊った。


すると、



『今度その踊りやってね』



と、時山君のポン介。





…え、リアルでやってってこと…?

え?…え!?…それはちょっと

無理、無理だよ恥ずかしい…!どうしよう!


どうやって断ろうか考えてると、



『冗談だよ。(笑)』



と時山君のポン介が笑ってる。



…私ってどうしてこういう時うまく返せないんだろう。


私がかたまってると時山君のポン介がねぇねぇ、とジェスチャーをした。


『ポン介のこの仕草、可愛くない?』


そう言って顎をクイッと出した。


…うん。超かわいい。


『かわいい。この仕草もかわいいよね。』

そう言って私はポン介をカニ歩きで時山君のポン介の周りをグルグルさせた。





『すげー可愛い。』

と、時山君のポン介。


『てか、それされると動けねぇ。(笑)』


時山君のポン介が動こうとしてピクピクしてる。