『junがお部屋に遊びに来ました』









junがお部屋に遊びに来ました?




…jun?




…ジュン……純?




…が、お部屋に、遊びに来ました…!?




「…!!」


私は咄嗟にソファにあげていた足を下ろして前のめりになる。


「?」


不思議に思った兄がスマホを覗こうとするのを掌底打ちでかわしながら、ポン介の部屋を開く。


そこにいた時山君のポン介がくるっと一回転して頭をぺこりと下げた。


『やっほー』



…時山君だ、


時山君だ!




「~~~!!」




私はスマホを掲げたまま膝に顔をうずめて悶絶する。



…嬉しい!やばい!嬉しい!





あっ、返事しなくちゃ!



『おーい』


時山君のポン介が動かない私にアピールしてる。




ひとまず時山君と同じようにくるんっと回って挨拶する。


『こんばんは。』

『あ、よかった。かたまってたからバグったかと思った!』

時山君のポン介が両手をふって駆け寄ってくる。

…どうしても時山君に置き換えて想像してしまう。



かわいい。

…かわいい!!



私はニヤける口を片手で覆った。