「……」

「……」

「え?…なに?2人して」



いつもの朝。

唯と優花にジーッと顔を見られてる。




「…浮かれてるな。」

「…浮かれてますねぇ。」



唯の真顔はいつものことだけど、優花まで同じ顔をしてる。



「…浮かれてないよ。」



私いつも通りポーカーフェイスしてる、はず。



「いいこと、あったんだ?」

「あったんですねぇ?」

2人がフッと口角をあげて流し目をする。


「…」


2人には多分、一生嘘つけない。




「ま、聞くのは野暮ってやつか。」

「え!聞きたい聞きたい!私は隅から隅まで聞きたい!!」

「大体わかんだろ。もしかしてクリームパン奢るのは俺じゃなくて美琴の方なんじゃない?」

…たしかに唯のおかげで、いい時間を過ごさせてもらった。

「…いや、ちゃんと働いたからしっかりクリームパンはいただく。」

「…けち。」

「2人だっていい時間過ごしたくせに。」

軽く微笑みながら言ってみると、優花が分かりやすく赤面する。


…唯。

神聖な学校でいったい何をしたの?