「…」



「えっと…柊、さん?」




声が出ないとか言ってる場合じゃない、時山くんが困ってる!

えっと、えっと、とりあえず、深呼吸!







スゥ……




ハァー……。






なぜか目を合わせたまま時山くんも一緒に深呼吸してくれる。






スゥ……




ハァー……。






「…う、にゅい、…!」





「…にゅい?」











…あぁあああ!!


なんで唯がにゅい!?


全然、口が回らない…!!


ばか!私の口、ばか!ちゃんとしろ!









「う、にゅ、唯…唯は、用事があるって。」



時山くんと目を合わせてるという事実に緊張して、声が震えまくるも、なんとか言えた。



「あいつ…。」



時山くんがおでこに手を当ててやられたって顔してる。



私はなんとか伝わったことにホッとする。