オレンジと兄を引きずって、スーツ姿の唯が病室に入ってくる。
「随分元気そうじゃん」
「おかげさまで。…なんでスーツ?」
「就活。」
「そっか、そういう時期か。お疲れ様」
「ん。シュークリーム、食う?」
「食う!」
箱を開けてシュークリームを渡してくれる唯のスーツ姿につい見入ってしまう。
会うのが久しぶりだし、昨日まで高校生の唯を見てたからか、大人になってる唯を見て不思議な気持ちになる。
「純君も、はい。邪魔してごめんね。」
「いや、こちらこそ気がつかず…ごめん」
純さんが恥ずかしそうに顔を俯かせてシュークリームを受け取る。
「…純君、見かけによらずエロいキスするね?」
「ゴホッ」
純さんがむせる。
「唯!」
私が叱ると「ん?」とすっとぼける唯。
「唯くん。それはほら、純さんいくつだと思ってるんよ?経験値が違うでしょ。」
いつのまにか復活した兄が鼻血をティッシュで拭きながらまたなんか言ってる。
「経験値…」
唯がじ…と純さんを見つめると、純さんが唯に対して必死に首を横に振る。
「いやー、我が妹ながら変態で申し訳ないなぁ。でも純さんもなかなか変態だね。相手にとって不足なしだね」
「…もう勘弁してください」
純さんが両手で顔を覆ってか細い声で言う。
「…」
「おい美琴。『その仕草かわいい』って興奮するんじゃあないよ。」
兄がシュークリームを取りながら言った。
「し!してないよ!」
慌てて否定すると、手が滑ってシュークリームが落ちる。
…
「「…したんだ」」
兄と唯がハモった。
「…」
思考ダダ漏れなの、勘弁して欲しい。
「随分元気そうじゃん」
「おかげさまで。…なんでスーツ?」
「就活。」
「そっか、そういう時期か。お疲れ様」
「ん。シュークリーム、食う?」
「食う!」
箱を開けてシュークリームを渡してくれる唯のスーツ姿につい見入ってしまう。
会うのが久しぶりだし、昨日まで高校生の唯を見てたからか、大人になってる唯を見て不思議な気持ちになる。
「純君も、はい。邪魔してごめんね。」
「いや、こちらこそ気がつかず…ごめん」
純さんが恥ずかしそうに顔を俯かせてシュークリームを受け取る。
「…純君、見かけによらずエロいキスするね?」
「ゴホッ」
純さんがむせる。
「唯!」
私が叱ると「ん?」とすっとぼける唯。
「唯くん。それはほら、純さんいくつだと思ってるんよ?経験値が違うでしょ。」
いつのまにか復活した兄が鼻血をティッシュで拭きながらまたなんか言ってる。
「経験値…」
唯がじ…と純さんを見つめると、純さんが唯に対して必死に首を横に振る。
「いやー、我が妹ながら変態で申し訳ないなぁ。でも純さんもなかなか変態だね。相手にとって不足なしだね」
「…もう勘弁してください」
純さんが両手で顔を覆ってか細い声で言う。
「…」
「おい美琴。『その仕草かわいい』って興奮するんじゃあないよ。」
兄がシュークリームを取りながら言った。
「し!してないよ!」
慌てて否定すると、手が滑ってシュークリームが落ちる。
…
「「…したんだ」」
兄と唯がハモった。
「…」
思考ダダ漏れなの、勘弁して欲しい。



