「………高校生の、俺?」






純さんが自分を指差して目を丸くする。






私は病院のご飯をもりもり口にほうばりながら頷く。





「えっと…美琴ちゃんの高校に俺も同じ学年でいたの?」



甘じょっぱい鯖の味噌煮を堪能しながら、うんうんと頷く。



おいしい。

なんかすごくおいしい。

3日間寝てたらしいからそのせいかな。

おかわりってあるのかなぁ。




「夢にしてはリアルで…唯も優花もいたし、先生とかみんなこっちとほぼ一緒で…なんというか、ちゃんと生きてるんですよ。」




「…いいな」




純さんのその言葉に、ごはんを口一杯に含んだ私は首を傾げる。




目の下に大きな隈をつくった純さんが頬杖をついて私を流し見ている。





「俺が泣いてる間に…随分楽しそうじゃん?」




…う。



「ふいまへん。」



高校生のあなたにときめきまくってました。





「俺だって美琴ちゃんと同じ高校行きたいよ。…そっちの俺、どんなだった?」


私はゴクン、とご飯を飲み込んでお水を一気飲みする。

はぁー、生き返る。



「お肌ツルツルっていうか、ふわふわでした。」


「…すいませんね、ダルダルのおっさん肌で。」


純さんが口を尖らせて私を睨む。