そこからどこをどうやって歩いていったのかは覚えてない。



ただ、私を呼ぶ声と、子猫の後ろ姿を必死に追いかけていった。




すると子猫が真っ暗な狭い道に入って見えなくなって、私は躊躇なくそこに飛び込んだ。










「そんじゃまったねー!」









どこからか聞こえたキヨマサ君の明るい声と、



耳をつんざく急ブレーキの音。






突然目の前に現れた車に驚く暇もなく



私の意識はそこで途絶えた。