ほんとこの人、知れば知るほど可愛いなぁ。


「なんか柊さんて大人っぽいよね。」


「え?そうかな…」


「うん。たまに凄い年上と話してるような気になる。落ち着いてるからかな。」


「そういう時山君は、たまに凄く少年っぽくなるよね」


「え!うそ!」


「…エクスプロージョンファイヤーアタック!」


「ちょ!それは…!」


時山君が顔を赤らめて慌てふためく。


「…フフ。助けてくれたんだよね?あれ、嬉しかった。」


「助けたっつーか…純粋に嫌だったというか…」



時山君がばつが悪そうに言って、保健室での言葉を思い出した。



「…そっか。」


やっぱり時山君、


かわいい。






「さて、なにから行きますかね」


時山君がパンフレットを開いて私もそれを覗き込む。


「柊さんはなんか苦手なものある?絶叫とかお化け系とか。」


「わたし、お化け屋敷はちょっと…」


「へぇ。意外。逆に行ってみたくなるね。」


「…やめたほうがいいかと。」


自分を制御できない気がする。



「ふむ。じゃぁ最初は…」