「…はぁ?何してくれてんの、あんた」


長谷川さんが見たことない恐ろしい顔でキヨマサ君を睨む。


「フゥー!危なかった!それはこっちのセリフよ!何があったか知らないけどダメだよー自殺なんて!ビニール袋探してたら先生が『キヨマサ!屋上に走れ!』て言うからなんのこっちゃ?って思いながら来てみたらこれよ!俺のことなんだと思ってんのかな?足の速い犬?」


対していつも通りマイペースなキヨマサ君。


「はぁ?なんなのよあんた!何も知らないくせに首突っ込んでこないでよ!」


「え!?だから知らないって言ってるじゃん!!てか君、誰?よく見たら可愛い顔してるじゃん!柊さんには負けるけど!」




なぜかキヨマサ君と長谷川さんの言い合い(?)が始まって、それをただ呆然と見つめる。


ちなみにさっき、はずみで自分が落ちそうになった私、心臓バックバク言ってる。





「…はぁ。最悪。手、離してよ単細胞。」


「単細胞!よく言われる!そして離さナーイ!危ないのでこのまま連行シマース!!」


「…」





…すごい。

キヨマサ君の勢いに長谷川さんが戦意喪失した。




キヨマサ君が例の如く長谷川さんにグミをすすめていると、
足を引きずる時山君がゼェゼェ言いながら長谷川さんの前に座りこんだ。








「……なに」