「夏目!見え方は違うかもしれないけど、同じ世界には私がいるじゃん!だから、頼っていいんだよ!」
「!」
がばっと勢いよく、陽子に抱き締められる。
陽子から香る、爽やかで甘いシャンプーの香り。
「毎日、しんどい思いして頑張ってる夏目はすごい!でも、これからは私もいるからね!!」
陽子の体温、心の温かさを感じる。
「だから、もう一人で頑張らなくていいんだよ」
「…っ」
陽子の最後の言葉に、どっと涙が溢れ出た。
頑張る?頑張ってる?
私は毎日、毎日逃げたいと思っていた。
このしんどい世界から。
それは、私が弱いからだと自分を責めていた。
けど、陽子は違う。
私を、毎日一生懸命生きてると言った。
辛かったら、辛いと言っていいと言った。
一人で頑張らなくていいと言った。



