「そっか……確かに、しんどいよね」
しばしの沈黙の後、陽子が静かに喋り出した。
「同じ世界を生きてるのに、こんなにも違うんだね。感じ方、見え方によって、楽しく生きれたり、しんどく生きたりさ」
まさか、共感してもらえると思わず、驚いて俯いていた顔を上げると、陽子と目が合った。
「夏目は毎日、一生懸命生きてるんだね」
ドクン!
…一生懸命…
「私だったら耐えれなくて、本当に消えてなくなってるかも。そんな風に世界が見えていたら、毎日しんどくて、逃げたくなるもん」
生きてるー?
「それに逃げずに毎日闘ってる夏目は、すごいよ。だから、辛かったら辛いって言って?」
ドクンー…
辛かったら、辛いって言ってー?
陽子の言葉に、胸が締め付けられる。
「音がうるさければ、ヘッドフォンか耳栓買ってくるよ?あ、光が眩しかったら、アイマスクかな?匂いは……鼻栓…?ティッシュ詰める…?」
身ぶり手振りで、言いたいことを説明する陽子。
「…っ」
そんな陽子の姿、言葉に涙が溢れ出てくる。



