雪のように、溶けてなくなりたい







「…私には…この世界が生き辛い」



ポツリと、本当に小さな声で…




「音、光、匂い……全てを感じとると、不快でしかないし…ぶっちゃけ、しんどい」




消えてしまいそうな声で、喋る。





「だから、雪のように溶けてなくなりたいの…この世界はしんどいから、静かに消えたい…」




地面に次々と舞い落ちる雪が溶けていくのを見ながら、陽子に聞こえているかどうかわからない声で喋った。