「私はさ、溶けてなくなる…まぁ、消えてなくなるなら綺麗なまま、なくなりたいの。夏目は?」
「…え?」
「どういう思いで、さっきの言葉を言ったの?」
陽子の目が真っ直ぐ、私を見つめる。
ドクン、ドクン…
私はー…
苦しいと感じる胸を制服の上から、ぎゅっと握りしめる。
「…私はー…」
本当のこと言ったら、陽子に引かれるかもしれない。
嫌われるかもしれない。
けど…
「…」
考え込んで俯いてしまっていた顔を上げると、いつもはキラキラな笑顔の陽子が、真っ直ぐと真剣な表情で私を見つめている。
…逃げられない。



