「スー、ハー、スー、ハー…」

紫葵から受け取った吸入器で大人しく吸入を行う。

「落ち着いた…?」

そう言いながら、凄く心配そうな顔で見つめてくる。

紫葵がこんなに心配してくれているのに、俺は1人のほほんと“紫葵は今日も可愛いなぁ。好きだなぁ”なんて思っている。

「うん、ありがとう。でも、今日はもう帰んな?病院から紫葵の家まではあんまり遠くはないけど、暗くなると俺も心配だから」

そう言って、紫葵の頭を撫でる。

「え〜、もうちょっと麗夜と居たい」

あー、もう、本当可愛い。世界一、いや、銀河一可愛い。