「お店の人は?」 真紀がそう言うと、美咲が急いで、さっき食事をしていた店に向かった。 そして、少しの期待を込めて、店内を覗いた。 しかし、その希望は一瞬にして、恐怖を増幅させるものへと変わった。 「…うそ。いない…」 「嘘だろ、おい…。さっきまで、レジにいたじゃねぇかよ!」 「怒鳴らないでよ!」 美咲が泣きそうな声で輝に言った。