真紀は、しばらくの間、泣き続けたが、流す涙も枯れ果ててしまった。



そして、ふと前を見ると、いつの間にか、そこにはナイフが置かれていた。

真紀の頭は、もう、誰が何の為に置いたかなんて、考える余裕はなかった。

ナイフを手に取ると、自分の首に、銀色に光る刃をあて……



思いっ切り……



突き刺した……





あまりの激痛に、一瞬、顔を歪ませたが、



《これで、みんなに会える…》



そう思い、いうことを聞かなくなってきた体を、なんとか動かし、喉の更に奥へとナイフを突き刺した。


そして、遂に真紀も動かなくなり、自分から流れ出す血の中に倒れ込み、深い眠りについた。