《輝は、1階で死んだ。あの時、確かに階数表示は『1』を示していた。つまり、1階にもレーザーがある。それと、美咲と琢真は、エレベーターから出た瞬間、攻撃を受けた。》



真紀は、そこまで考えると、



「だったら…」



と、呟いた。



【ポーン…1階です】



3度目の、機械的なアナウンスが鳴る。



しかし真紀は、怯えたりなどしなかった。

むしろ、待ち侘びた様子で、口元を少し上げ、笑うような表情になった。


そして、エレベーターの扉が開いた。