「でも!琢真が…!」



真紀は、下へ行くボタンを押そうとしなかった。



「いいから、行け!」


「やだ…!嫌だよ!琢真と一緒にいる!」



そう言っている間にも、レーザーは容赦なく2人を襲っていた。

真紀のすぐ横を焦がしたかと思うと、次は琢真の足元を焦がした。



「このままじゃ…!」



琢真は、そう呟くと真紀のいるエレベーターへと戻ろうとした。

後ろからは、レーザーが襲ってくる。

いつ、どこに当たってもおかしくない。



【ジュッー…】



左足をかすめた。



【ジュージュー…】



右腕から肩にかけてを焼かれた。



「ー…っぐあ!」



激痛が走る。


レーザーに焼かれた皮膚が、ただれてドロドロと落ちていく。