生存率0%



慌てる男に、琢真が、なだめるように背中をさすりながら言った。



「大丈夫。ゆっくりでいいですよ。」


「し、しぁ…。うぅ……し、しあ…」


「『しあ』…?なんだ?どういう意味だ?」



琢真が考えている間も、男は『しあ』と『だめ』を言い続けた。


すると、真紀が、わかった、という顔をして言った。



「もしかして…、『した』?『下』…『駄目』……、下へ行っちゃ駄目ってこと?」



すると、男は首を上下にブンブン振って、頷く仕草を見せた。



「やっぱり!」


「でも、なぜ下が駄目なんだ…?」