突然、そう言われた私はすぐさま後ろを振り返った。


「………楓、くん」


私がそう言い終わる前に楓くんは私をギュッと抱き締めた


「ごめん、ごめん……俺が悪かったからっ……別れるなんて言わないで。」


「………だって楓くん、どうでもいいって………」



こんな時にでも正直になれない私はばかだ。

本当は楓くんが来てくれて嬉しいくせに……


「…………いや、なんでもない……。私だって悪かったっ……普通、彼女が彼氏じゃない人と距離が近いなんて嫌だもんね……」


「……………それは確かにヤダ。」


ちょっと可愛いと思い、楓くんのサラサラな髪をよしよしと撫でた。


「っ……! 」


ビクッと過剰反応した楓くんの体を今度は私が抱き締めた。


「お互い、様………だよ……?」


「………い、一旦、離れない?」


「やーだ。今だけ……お願い?」

少し甘い声をだして楓くんにお願いをした。













「そんなことばっかりだと、今夜は寝かせないよ………?」




その楓くんの一言で私は急いで離れようとしたけど楓くんが許さなかった。







「やっぱ美雨が世界一可愛い。」




ゆでダコみたいになった私の顔を楓くんが撫でたせいでしばらく楓くんと目が合わせられなかったのでした。






END♪


(こちらのお話の続編を出していますので、良ければそちらもチェックしてみて下さい!)