「昨日は卵割れちゃってごめんね」

「いえ、1個だけだったので気にしないで下さい」

「スーパーに卵買いに行く?」

「え?1個だったからまだあるので大丈夫ですよ(笑)」

「僕、おかしな事を言ってる?」

「あー、すみません、笑って…

一人暮らしなのでまだあるので今日買ってもですね賞味期限あるんで

だからその都度買うので大丈夫です!」

「そっか、お寿司は食べれた?」

「はい、食べましたよ」

良かった〜とほっとした顔をされた

「明日さ、サークル勧誘あるでしょ?何か入ろうと思ってる?」

「今日友達になった子に誘われてるんですけど、まだ何のサークルか教えてもらってないんですよ」

「そっか、友達が出来てよかったね、僕とも友達になって欲しいな」

「先輩なのに、友達なんてそんな……

でも知り合いがいないので心強いかもです」

先輩は携帯を出した

真由香も昨日会ったばかりなのにいい人なんだろうなと直感で感じてLINEの交換をした

「真由香ちゃんだね」

「亮介……さん?」

「うん」

亮介さんは優しい笑顔で笑う

「学部は?」

「あっ、教育学部です」

「おっ、一緒だ」

「本当ですか?色々授業のとり方とかいいゼミあったら教えてくださいね」

「え?サボり方ならいくらでも(笑)」

「それは教師としてどうかと(笑)」

こんな冗談も言う人なんだ〜

と真由香は可笑しくなって声に出して笑っていた