ピンポンとインターホンが鳴り

「入ってください、ちょっと手が離せないので……グスッ」

「真由!泣いてる?」

ドアが勢いよく開いた

「あっ、ごめんなさい……グスッ……

泣いてるけど、玉ねぎを切ってて」

「びっくりしたぁ」

「ごめんなさい、明日の朝食用にコンソメスープを作っておこうと思って(笑)」

「楽しみだ」

「座ってて下さい、テレビ付けてもいいですよ」

亮介はリュックを下ろした

リュックの中からメロンが出てくる

「後で食べよう」

「じゃあ冷蔵庫に入れて置いて下さい」

「開けてもいいの?」

「はい、あっ、火つけてるからエアコンも付けていいですよ

シャワーかお風呂入って来ましたか?」

「いや、歩いて来たから汗かくしと思って後でシャワー借りるよ」

「煮込むのにもう少し時間がかかるから先にシャワーしちゃってください」

「そっか……じゃあ先にいいかな?」

「はい、色々使っていいですからね」

「ありがとう」

よし、スープが出来た

あっ、メロン切らなきゃ

メロンが切れた頃に亮介はシャワーから出てきた

「暑っ」

「メロン切れましたよ、食べてていいですよ

真由が次シャワーしてくるので」

「ありがとう」

テーブルの上に置かれたメロンとフォークが1本

そっか1人だからやっぱり何でも1つだよな

亮介のマンションは母親が色々揃えてくれていて友達が来てもいいようにそれなりに置いてある

いただきます

亮介は両手を合わせて先にメロンを1口……

美味い!

さすが母さん、僕の好物をわかってる

突然真由香の電話がなった