亮介は本当に穂乃香に説教をされていて……

「いや〜お兄ちゃんも休んでってたくさん言ったんだよ?

でもサポーターしたら動けるって言うからさ、さっき2人で近くのスーパーに歩いて行ってきた」

ニコニコ嬉しそうに語るのだ

「荷物が沢山になっちゃってね、でも亮介さんが全部持ってくれたよ」

「真由香!それは当たり前なの!」

「そうなの?」

「そう!お兄ちゃんもさ、真由香の言うことを全部聞けばいいってわけじゃないんだからね!

男らしく、休んどけ!って言わなきゃ

スーパーまで距離あるじゃん、高くてもそこのコンビニにしなよ」

「そんなぁ、女性を怒るなんて出来ないよ」

洗濯物をたたみ終わった亮介は穂乃香の話を聞きながらコーヒーを入れにキッチンに行く

「お母さんの時に長引いたでしょ?

ご飯作ったり家の事をしてたからじゃん

学習しなさい!」

「母さんは僕が世話したんだよ、何もしていない穂乃香に言われる事はおかしいなぁ」

「小学生に求めんな!」

ふふっ、2人のやりとりは面白いなぁ

「穂乃香、ありがとね、わざわざ来てくれて」

「ううん、やっぱりお兄ちゃんと付き合うのやめれば?顔だけの男だよ?」

「穂乃香はいつも僕をそういうんだよ?」

穂乃香にコーヒーを渡す

「穂乃香、本当に昼くらいからだいぶいいのよ

明日は学校に行けそうだし、トイレもお風呂も亮介さんのおかげで助かったよ」

「当たり前だよー、真由香は甘いなぁ

あっ、正臣さんがお大事にって」

「ありがとう、穂乃香も夕食食べて帰る?

1週間分くらい作り置きしてるからたくさんあるよ」

「夕食?お兄ちゃんの?」

「うん」

「お兄ちゃんは料理はできないからね

私は帰るよ、じゃあ無理しないでねー」