「そろそろシャワーしようか」

「あっ、はい、えっとどうすれば」

亮介さんに手を引いてもらって浴室にゆっくり歩いていく

亮介さんは手馴れた手つきで真由にバスタオルを巻いていく

上半身も器用に脱がされていくのだ

「バスタオルをちゃんと持っててね」

といいながらブラのホックも外していく

ズボンも下着と一緒におろしてくれた

シャワーの温度を調節してくれて

「はい、入っといで」

恥ずかしかったと思いながらちゃんと見えないようにしてくれる

シャワーから出ると体も拭いてくれて服も着せてくれた

下着をはくときはさすがに恥ずかしかったけど

見えないから大丈夫と言ってはかせてくれた

「亮介さん……慣れてる」

口に出してしまった

「あー、それは母さんがぎっくり腰をした時に僕が世話をして、お風呂もいれてたからだよ

中学生の思春期の息子にさすんだぜ、髪も身体も洗わされたよ」

「そうだったんですね」

「父さんは出張中でな、穂乃香は小学生だし

母さんはひどくて1週間寝込んだからね」

「すみません」

「何が?」

「慣れてると思って元カノとかの事を考えちゃいました」

「元カノにはこんな介護みたいなことはしないし、お風呂も一緒に入った子はいないよ」

お風呂を一緒……

そっか……少し安心した

そこまで言ってくれるとは思わなかった

「寝室に行こうか」

真由香は寝室に入ってキョロキョロしていた

「何も珍しいものはないよ(笑)」