亮介は真由香の前で正座をした

えっ?また亮介さんが真面目な顔になった

いつもニコニコ笑ってるのに……

真由香は座っていたけど姿勢を正した

「真由香ちゃん、腰が悪い時に言う事じゃないとわかってる、わかっているけど……

僕と付き合って下さい!」


亮介さんは土下座した

ずっと床に頭をつけている


何分経ったんだろう

あれ?真由香ちゃんが何も言わない……

振られる?

鼻水をすする音が1度聞こえた

「ふふっ、本当ですよ、こんな時に言うなんて……

可笑しいし、グスっ…笑うと腰痛いし

真由って呼ぶのかと思ったらずっと真由香ちゃんのままだし」

「それはまだ許可をもらってないから」

亮介は頭を上げてすぐに泣いている真由香に優しくハグをした

「どうして泣くの?真由?」

「どうしてでしょう…よくわからないです」

亮介は暫く何も言わずに背中をさすり真由香が泣き止むのを待った

「泣いちゃってごめんなさい」

「ううん、僕が急に告白したからびっくりしたよね……」

「びっくりしました」

真由香は手で頬をさわる

顔が熱い

「僕って彼氏として頼りないかな?穂乃香にいつも怒られるんだけど」

「穂乃香はそう言ってもお兄ちゃんの事が好きなんですよ

心配してるんだと思います

逆に穂乃香にお兄ちゃんを取らないでっていわれないですかね?」

「それは付き合ってくれるって事?」

「あっ……えーと、2人の時は真由って呼んでくれますか?」

「呼ぶ、呼びたい!」