夜2人は横になってサッカーのニュースを見ていた

「来週さ、助っ人でサッカーの試合に出るんだ市民グランドで10時から……

暇だったら見に来て欲しいな」

「私なんて誘ってもらっていいんですか?」

「ん?何で?見に来て欲しいから誘ってるんだし」

「そんな事女の子にみんな言ってたら誤解しますよ?」

「みんなになんか言ってないよ

真由香ちゃんしか」

亮介は話しながらも真由香の腰をさすってくれていた

「だって、亮介さんみたいにカッコよくて優しい人が真由の事をご飯とか試合とか誘ってくれるのなんて信じられないもの……」

真由香は顔が真っ赤になって手で隠した

亮介はしばらく固まった


「ちょ、ちょっと待って……真由香ちゃん?

今自分の事を真由って言った?」

亮介は真由香の顔を覗き込んだ

「あっ、気を付けてたのに出ちゃった」

まだ顔を隠したままだ

「どうして?超ー可愛いじゃん」

「子供みたいでしょ?

ちゃんと私って言わなきゃと意識してたんですけど、ちょっと素が出ちゃいました

恥ずかしい……」

「全然……

いやマジで可愛いし

何なら僕は真由ちゃんって呼びたいけど駄目なのかな?」

手の隙間から亮介さんを見ると照れくさそうに笑っていた

「あっ、嫌だったら正直に言ってよ」

「特別……」

「え?」

「いえ、何でもないです」

真由香は言葉を濁した

ダメか……真由ちゃんて響き、可愛いんだけどなぁ