亮介は実家に戻っていた

「お兄ちゃん、どうしたの?」

「お前が本をどこに置いたか言ってなかったからずっと2人でリビングを探しまくってさ

疲れて休んでたら真由香ちゃんがぎっくり腰になって昨日から動けないんだよ!」

「えー、LINEであったってきてたから腰の事なんて聞いてないもん」

「真由香ちゃんが言うわけないだろ!」

「お兄ちゃんが変なことしたんじゃないの?」

「してないし!真由香ちゃんがそんな軽い女じゃないって穂乃香は知ってるだろ?」

チェッ、何だ〜何もないのか、つまんない

せっかく家に呼んであげたのにな

でもお兄ちゃんは優しいからチャンスだな

穂乃香の頭の中は2人にいい関係になってほしいみたいだ


「穂乃香に下着を買ってきてほしくてさ

まだ動けないから、あと母さんにサポーターを借りたくて」

「いいわよ、でも女の子を泊めて向こうの親は大丈夫なの?」

「一人暮らしだし、部屋が2階だからアパートには無理だから」

「元々はお兄ちゃんのせいだからね〜

じゃあ行ってくる」

穂乃香は買い物に行ってくれた

母親にじっと見られる

「亮介が悪いの?」

「まあ、うん元々は……」

亮介は母親に金曜日の呑み会での事を話した

「まだ呑める年齢じゃないのによく世話が出来たわね

普通なら穂乃香みたいに何も出来ないでしょうね」

「そうなんだよ、次の日もトイレとかを換気してくれてたり、朝食を作ってくれたり……

いい子なんだよ」