「お邪魔します」

真由香はリビングを探す

あれ?読んでたのはリビングなのにな

手洗いをしてきた亮介がリビングに入ってくる

「ないの?」

「はい」

「ソファーベッドも倒して見ようか?」

「すみません」

亮介さんの部屋は凄く綺麗にしてあって物も少ないのだ

「無いです、穂乃香に聞いてみます」

穂乃香に電話してみるが出なかった

「電車に乗ってるか、どこか店に入っているかもしれないね」

あっ、そうか

「電話の折り返しを待ってみますね」

「座って待ってなよ、コーヒー入れるよ」

「あっ、すみません」

亮介さんのキッチンにはコーヒーサーバーが置いてあった

亮介さんがコーヒーを持ってきてくれると真由香はゆっくり口に含む

「はぁ、何か疲れが一気にきました」

「ごめんね、昨日から兄妹で迷惑かけて」

「いえ、そういう疲れじゃないんですよね

久しぶりの運動で筋肉の疲れだと思います

コーヒー飲んだら少し気が緩んだというか」

「走りすぎた?足は張ってない?」

「少し張ってます、でも昨日のサークルでの筋肉痛もあるので」

亮介はコーヒーを置いた

「ソファーベッドを倒したままだからさ、ふくらはぎのマッサージをしてあげるよ

明日だいぶ楽になるよ」

「そんな…先輩にしてもらうなんて」

「いいから、僕は今真由香ちゃんに何でもしてあげたいの

お礼も兼ねてね(笑)

僕ねいつも正臣とかもしてるんだよ」

「じゃあ少しだけお願いします」