「俺は水泳だよ」
「なるほど、上半身凄いですもんね、亮介さんは?」
「僕はサッカーだよ、助っ人もほぼサッカーだね」
「亮介はサッカーでプロに行くか迷ったほどの実力だからな、サッカー部より上手いよ」
「なぜサッカー部に入らなかったんですか?」
「1度入ってたけど色々あって辞めたんだ」
「プロと大学を迷ったのは?」
「グイグイくるね(笑)」
「あっ、すみません、言いたくないなら無理にじゃないです」
「まあ、またゆっくりね……ちょっとトイレ」
亮介は席を立った
しまった!
好奇心旺盛の性格が出ちゃった
何でも聞いちゃだめだった
「聞かない方がよかったですね、すみません」
正臣さんに謝ってしまった
「今のは話したくなくて席を立ったんじゃないから大丈夫だよ
ちょっと呑みすぎてるのが心配だな
あまり食べてないうちからつがれてたし、水もあまり呑んでないからな」
そういえば私も結構ついだかも
「呑んでくれるからついつい勧めちゃいました
次のテーブルに行ってきますね」
真由香は席を立った
暫くして真由香は1年のテーブルに戻ってきた
「お腹減った〜」
テーブルの食べ物をつまんで食べ始める
あっ、そうだ
「穂乃香、正臣さんてお酒強いんだって、ついできたら?」
こそっと耳打ちした
「いってくる」
もうちょっと食べたいなぁ
お酒を呑まない1回生のテーブルはだいぶ食べ物が減っていた
キョロキョロ見渡して穂乃香と正臣さんのテーブルに再び戻った



