「だから決められない

無理して笑って欲しくないし、気を遣ってるのもわかる」

「それは、穂乃香にも原因があるでしょ」

「え?」

「ちゃんと神崎くんの目を見たらわかるよ」

「目?」

「私にはちゃんと嬉しかったのが伝わるけど穂乃香は神崎くんを見てないじゃない」

「み、見てるよ」

「声だけ聞いてるよ、下向いてないで今度は上向いて見てみなよ

神崎くんて亮介さんより身長高いんだよ?

知ってる?」

「お兄ちゃんの方が高いんじゃないの?」

「だから今度隣に立ってしっかり見てきなさいって(笑)」

2人が会計をした時には神崎くんはフロアにはいなかった

穂乃香は少しキョロキョロしていて後ろから見ていた真由香はまた笑ってしまった

穂乃香はやっぱり可愛いなぁ

クリスマスが近づいてきて穂乃香と一緒にデパートに来ていた

「お兄ちゃんはほぼこのフロアのブランドなら喜ぶよ」

「何がいいかな」

穂乃香も何か探しているようだ

無難に普段使いできるようなのがいいよね

お互いの家に泊まったりしてる仲だから何か使えるもの?

悩むなぁ

「決まった?」

穂乃香が声をかけてきた

「まだ〜悩むよ、穂乃香は決まったの?」

「うん」

「神崎くん?」

「さあ(笑)」

はぐらかされた

お洒落な亮介さんにプレゼントは悩むなぁ

「亮介さんてパジャマ着る?」

「うーんやっぱりスウェットが多いような気がする」

「だよねー」