「映画の無料券?これ今度公開されるやつじゃん」

「そうなんだけどね、当たったはいいものの先行チケットでさ

この日私も亮介さんも都合が悪いのよ

代わりに行ってくれないかな〜って」

「ペアチケットか……」

「神崎くん、誘ってみたら?」

「私から?」

「うん、えっ?いつも神崎くんからだけ?」

「そうだよ、だって私は1人でも映画を見に行ける人だもん、誘ったことなんてないよ」

「穂乃香から誘いなよ(笑)きっと喜ぶよ」

「いや〜そうでもないでしょ

今日だって可愛い子と一緒に歩いてたし」

「今日?……そういえば来てなかったね

神崎くんの好きなバスケだったのに残念だったろうな」

「バスケが好きなの?」

「うん、前に言ってたよ」

私……何も知らないや

お肉を焼き始めて2人は食べ始める

「穂乃香はさ〜」

「ん?」

「神崎くんが穂乃香を好きなのは感じてるんでしょ?」

「うーん、まあ誘ってくれるから少なくともそうかなぁって感じ?」

「じゃあ神崎くんが告白してくれたら受ける?」

「それもわかんない……今日女の子と歩いてたってさっき言ったじゃん?」

穂乃香は自販機の事を真由香に話した

「そんな、ジュースくらいで……それは穂乃香がヤキモチ妬いてるんじゃないの?」

「え〜私が?そんなことないと思うけどな」

「まあ、とりあえずあげる(笑)」

「ありがとう」

「お肉まだ注文する?」

「うん、あとスープ欲しいかな」