亮介さんのところも見たかったのに

「もちろん昨日言ったように私も入るよ

マネージャー兼会計をするの」

「そういえばお兄ちゃんがいるんだっけ、何回生?」

「3回生…あっ、あそこ」

人だかりができていた

「正臣(まさおみ)さん!」

穂乃香に名前を呼ばれた男の人は振り向いた

「穂乃香ちゃん、あとお友達もどうぞ」

スポーツサークルのチラシをもらった

「ありがとうございます」

「友達の真由香」

「石森真由香です」

「真由香ちゃん、よろしく、小林正臣(こばやしまさおみ)です」

正臣さんはがっちりした逆三角形の筋肉質をした体で身長も高く腕力系の運動をしてるのかなと真由香は想像した

「正臣さん、お兄ちゃんは?」

そっか正臣さんは名字も違うし、お兄ちゃんにさん付けはしないか……

「もう少し先でチラシを配ってるはず」

「あっ、見つけた、お兄ちゃん〜」

人混みの中から穂乃香の声を聞いて近づいて来る人が……

「穂乃香…えっ、真由香ちゃん!」

「お兄ちゃん、真由香の事何で知ってるの?」

「ほら、この間ココアの事を話しただろ?

その時の人が真由香ちゃんなんだよ」

「私も……びっくりしてます

穂乃香と亮介さんが兄妹だったなんて……」

「亮介さん?……何で名前知ってるの?

名字は名乗ってないの?

お兄ちゃんはどういう自己紹介をしたのよ

もう〜」

穂乃香は少し怒った口調だ