「今日さ、真由香9時頃練習終わるって言ってたよ

コンビニのケーキ買って冷蔵庫入れてるからさ連絡して帰りに寄って2人で食べなよ」

「あー、ケーキは穂乃香か、ありがとう」

「うん、あっ真由香が何か入れてたよ」

「うん、おかずが入ってたからメシ炊く、穂乃香はメシどうする?」

「帰るよ、お母さんに何も言ってないし」

「そっか、真由香ちゃん疲れてないかな」

亮介はLINEを送ってみる

「誕生日だからきっと来てくれるよ

じゃあ、私帰るけどー」

「ああ、駅まで送ろうか?」

「わーい、お兄ちゃん、家まで車なら好き〜」

「わかった(笑)」

やっぱりお兄ちゃんは優しいな……




10時前に玄関前のインターフォンが鳴り亮介は玄関を開けた

「ごめんな」

「ううん、亮介さんも練習お疲れ様です」

「穂乃香がケーキ買ってるから真由と食べてって置いて帰ったからさ」

「そうなんだ、お邪魔します」

道具を玄関に置いて手を洗いに行く

リビングに入ると亮介さんがコーヒーを入れてくれていた

「亮介さん、お誕生日おめでとう」

「ありがとう(笑)そして真由も唐揚げありがとう」

「ううん」

好きだな、この笑顔

「じゃあ、いただきます」

「穂乃香から聞いたよ、何も言われなかった?」

「友美さんからは一応亮介さんの今カノよって紹介されました

今日が初顔合わせだったんですよ」

「バイトとかで休んでたんだな、きっと……
そういう所も相変わらずだな」

「でも、何も話さなかったですね」

少しホッとした

「明日の予定変更しようか」