「私は真面目な人と付き合おっと……

そうだ私の事じゃなくてー

志穂って子が来たのよ」

「何で?」

「それもさ、エントランスの番号知ってて玄関前まで来たの」

「僕は女の子は真由香ちゃんだけだよ

部屋に入れたのは

あっ、エントランスまでは来たことあるかも」

「お兄ちゃんに誕生日プレゼント持ってきたのよ」

「確かに志穂に誕生日プレゼントは渡したよ

ちょうど付き合ってた時期だったから」

「高いものあげて返さなきゃって思ったのかな?」

「いや、志穂には……何かのキャラクターのぬいぐるみだったような気がする

何か好きなキャラクターがいて、名前は忘れた」

「何だぬいぐるみか」

「ちょうどサッカーの時期で誕生日だから会ってって言われて……

試合の日だったから平日に買いに行ったような……多分志穂だと……」

「もうお兄ちゃんのバカ、呆れるわ」

「みんな、付き合ったらわがまま言い出すからな…

真由香ちゃんだけだよ、サッカーの事わかってくれるのは」

「はいはい、良かったね

まあ来たことだけ伝えときたかったの

今頃真由香と志穂って子は練習で会ってるね」

「まあ、仕方ないよ」

「今日ね、真由香と少し会ったのよ」

「練習前?」

「うん、志穂って子の事話したの」

「そっか」

亮介は冷蔵庫を開けた

おっ、何か入ってる

タッパーのおかずを見て亮介は嬉しくなり、ご飯を炊く準備をする

さすが真由だな(笑)