LINEの音が鳴り開いてみると神崎くんだった

“ 昨日は僕が見る映画を決めてしまったから次は田口さんが見たいものを観ましょう”

やーん、優しいじゃん

“ 映画大好きだからたくさん見たいのあるよ”

“ 僕も好きなので是非、あっ、ホラーだけはすみません💦”

へ〜ホラーは苦手なんだ

趣味が合うのって結構大きいね

“ また話そうね”

今度は向こうから笑顔のスタンプが返ってきた

ふふっ可愛い犬のスタンプだった


これで犬好きならもう付き合っちゃうかも……

あっ、そうだお兄ちゃんにもLINEしなきゃ

“ 話があるから早く帰ってきてね”

夕方6時過ぎに亮介は帰ってきた

「穂乃香、帰らなかったのか?」

「うーん、お兄ちゃんに話があって」

「話?神崎のこと?」

「何で神崎くんが出てくるの?」

「この前、穂乃香を映画に誘ってもいいかって言われたんだよ

映画は好きだから喜ぶと思うよっていったら上映時間が遅いのしか空いてないからいいですかって……」

あー、そういう事ね

じゃあ、昨日私が神崎くんと映画に言ったのは知ってるって事ね

「泊まるって言った時に何で言ってくれなかったのよ」

「言えるかよ、顔真っ赤にしてさ、多分お前に声かけるのもかなり勇気出してと考えたらさ〜

初めて誘ったんじゃないかな(笑)」

「わかんないじゃん、女から誘われて付き合ったことあるかもだし」

「彼女いたことあったらあんな感じじゃねえよ

まあ付き合うのは穂乃香次第だけどさ、お兄ちゃんは何も言わないから好きにしろよ」

「わかった、私は二股かけない人がいいから」

「お兄ちゃんだって二股は嫌だよ」