大学の近くの真由の家に来ることが多くなった

洗面所には歯ブラシも2本

日曜日には泊まって月曜日の一限に一緒に大学へ行く

狭い部屋でごめんねと真由はいつも言うがそんな事はどうでもよくて、真由と話していれば楽しい

つきあって半年が来ようとしていた

未だに真由とはキスどまりだ

お互い一人暮らしなんだからそれ以上進む事もできるし

今まですぐ関係を持ってきた僕でも簡単に手を出せないくらい大事にしたい

体だけの関係じゃないんだよな〜

一緒に寝るけど安心感ていうのを真由は求めているような気がして…

ましてや真由は僕が初めての彼氏だ

ゆっくりでいいんじゃないかって思う

もちろんヤリたい気持ちが無い訳では無い

真由がそういう気持ちになってからでいいと思っているだけだ

「ただいま〜」

「お帰り、言ってくれたら荷物持ちしたのに」

「大丈夫よ、それに彩と一緒だったの」

「助っ人?」

「うん、彩と組むことにした」

「友美さんだっけ、真由を指名したんだって?

穂乃香から少し聞いた」

「そうみたい」

「元カノに会わそうとしてるよね」

「まあ、そうだと思うけどでもちゃんと正臣さんを通しての助っ人だから受けたよ」

亮介はビールを飲みほし缶をグシャッと潰す

「真由を巻き込んでごめんな」

亮介は缶を捨てにキッチンに立った

夕食の支度をしている真由香の頭を撫でる

「真由も、智也とのこと巻き込んだし

彩もいるから気にしないでサッカーに打ち込んでね」

「うん、ありがと」

「それに亮介さんの元カノのこと気にしてたら大変だもん」

「ごめん」

「まあ、ミスターコンに出る人の彼女なんてやっぱり付き合ってみたいよね」

真由香は生姜焼きを運んできた