大学での後期の授業も始まった

「おはよう、真由香」

「おはよう穂乃香、久しぶり」

「そうだね、地元のお土産ありがとう」

「ううん、食べた?」

「もちろん、食べたよ

何ならもらったその日の夜にみんなでイカを焼いたよ」

「よかった〜亮介さんの貴重な休みを奪っちゃって……

家族で過ごすなら悪いなって」

「全然大丈夫…あっ、そういえばもうすぐお兄ちゃんの誕生日なんだよ、聞いてる?」

「ううん、聞いてないや、いつ?」

「10月1日だよ」

「今年は土曜日か……

またサッカー始まるよね、ありがとう、相談してみるね」

「お盆休みからは遊びに行った?」

「特には……バイトで時間が合わなくて」

「お兄ちゃんが1日塾に入ってたからなぁ」

「そうね(笑)でもこれから実習も始まるからさ授業はやっぱりやった方がいいよ」

「真由香のことほっといたら他の男子がほっとかないのにさー

そういうのも鈍いんだよね」

「私?モテないよ、穂乃香こそでしょ」

「まぁ、何人かは断ったけどさぁ……」

「肝心の正臣さんは全然と……」

「そうね…他の人も見て見ないとなって最近思い始めたよ、正臣さんの噂もないしさ」

「そうね、亮介さんとはまた違うクールさがあるからモテると思うけどね」

「だよねー、まぁいいんだ、楽しまなきゃ(笑)」

可愛いなぁ穂乃香は…

笑った顔はまた可愛い

何人告白してきて断ったんだろう

真由なんて全然なのに

いやいや、亮介さんがいるのに何を考えているの