「お兄ちゃんだって一応別れない努力はしてたんだよ?」

「じゃあ、ミス修実は何で別れたの?」

「クリスマスに二股かけられてた……」

「わ〜やっぱり顔だけで付き合ってみたかったんじゃん

顔と車で寄ってくるのはろくな女じゃないね」

「まあ、お母さんは色々な人と付き合ってみるのもいいと思うけど…

子供さえ作らなければね!」

「そうだな」

「やった本人に言われたくないよ」

亮介は立ち上がった

「あ〜もう考えてもしょうがないか…

朝8時に起こしてくれよ」

「はいはい」

亮介は自分の部屋へ行った



「穂乃香、志穂って子、変わってるし別れる時にしつこかったから真由香ちゃん気をつけてあげてね」

「はーい……

でもお母さんてほんとにお兄ちゃんの彼女達の事知ってるね」

「だって、亮介に小さい時から彼女できたら話してねって言ってたもの」

「嫁姑問題には私は巻き込まないでね」

「今の真由香ちゃんならお母さんは賛成よ

この間話してみて、似てるって思ったもの」

「お母さんと真由香が?」

「そう、まあこれから長く付き合っていくとどうなるかわからないけど、礼儀正しいし、亮介の酒の介抱よね

最初聞いた時から思ってたわ」

母親はイカを食べた

「あと、こういう気遣いよ(笑)」

「なるほど」


穂乃香も部屋に戻った



翌日からまた塾のバイトが始まり真由香はまだまだ補助ばっかりだったけどいい経験をしていた


夏休みが明けても週3回のバイトをしないかとお父さんに声をかけていただき、サークルのない夜にバイトをする事になった

慣れてきた所だったので声掛けしてくれたのはとても有難かった