今日は大学の入学式

県内だが田舎からは何時間もかかる為、大学の近くで一人暮らしを始めた

私、石森真由香(いしもりまゆか)

田舎の漁師町には大学がない為、県の中心部にある大学を受験して合格したのだ

上京も考えない事はなかったが、とりあえずなりたい職業の資格が取れる1番近い大学を選んだ

母も田舎から入学式に出席をしてくれて、やっとアパートに帰ってきたところだ

「じゃあ、お母さんは帰るね、体には気をつけてよ」

「うん、入学式に来てくれてありがとう
お母さんも帰り気をつけてね」

「智也(ともや)くんが駅まで迎えにきてくれるって言ってくれてね、甘えることにしたよ」

「智也が?」

「うん、お母さんが1人になるからかね〜

真由香が引越しをしてからよく顔を出してくれるよ、いい子やね」

いい子って、いつまで智也はお母さんの中で子供なん?

「まあ、智也は昔から優しいけど……

あんまり無理言っちゃだめよ、親戚でもないんやから」


「わかっとるけど、声をかけてくれるのはやっぱり断れんやん」

まぁ確かに田舎はそんなもんだ

真由香は家から近くのタクシー会社を携帯で探し1台呼んだ

暫くするとタクシーがやってきて○○駅までと伝えてお母さんを見送った