2人で話していると、一ノ瀬さんが教室に入ってきた。


「はよ。」


そして何故か私の頭に軽く手を乗せて、小さく呟いてから自分の席へ歩いて行った。


これも、一ノ瀬さんの策略…


「えっ!!叶愛っ!?冷酷王子とどういう関係!?」


「…どういう関係でもないよ。」


「でも!冷酷王子は究極の女嫌いなんだよ?あんな事しないって!」


「……遊ばれてるだけだよ。気にしないで。」


「ええっ!!?え、、そっかぁ、まぁでも叶愛、可愛いもんね。」


文香ちゃんの可愛いはどういう意味なんだろう…


絶対私に使う言葉じゃない。


「そういうところだよ笑」


「え?」


「ううん、何でもないよ。」


全く意味が分かってない私に華菜ちゃんは頬ずえをつきながら優しく微笑んだ。