寒かった。 徐々に日は暮れ、暗闇に飲まれていく。 怖いよ。 お姉ちゃん、助けて。 そう願った。 そうしたら、小さい子猫が目の前に現れたんだ。 …レンちゃん。 父が仕事場の近くにひとりぼっちで、悲しくて、 寂しくて泣いていた白と黒の、 目も開いていない子猫だった。