誕生日当日。
 自宅で、たくさんの手料理とケーキを用意した。
 帰りを待っていた。
「ただいま。」
「おかえりなさい。」
「待っててくれたの?」
「はい。優さんの誕生日ぐらい一緒に食べたくて。」
「ありがとう。」
ハグをしてくれた。

 一緒に夕食を食べ、ケーキを出した。
「作ったんで、美味しいかどうかわかんないけど、よかったら。」
 優さんは、甘いものがあまり好きではなかった。だから、ビターなコーヒー味のタルトを作った。
「美味い。」
「本当?よかったぁ。」